配達先の玄関から天使が降臨し、疲れが吹っ飛んだ小噺

配達先の玄関から天使が降臨し、疲れが吹っ飛んだ小噺

おむすびカフェというお店のおむすびを、六本木のタワマンへ届けるという配達の話。

その日はすでに10回以上配達していて、僕はヘトヘトでした。「今日はこの配達で最後にしよう」と決めていました。

坂の上り下りを繰り返し、やっとの思いで配達先のタワマンにたどり着きました。疲れていた僕は、「こんなでけぇマンションに住みやがって~」ちょいとイライラしながらエレベーターを昇っていきました

玄関前に到着し、インターホンを押下。バッグからおむすびが入った袋を取り出し、お客様が出てくるのを待っていました。

がちゃ、っと控えめな力で玄関が開きました。しかしそこには誰もいません。ふと下に目を向けると…

もこもこのパジャマを着た小さな女の子が、「こんばんは!」と元気な声で出迎えてくれたではありませんか!!!

天使と見間違えました。

疲れた体にこんなに沁みるものがビール以外にあったのか…。

さらに部屋の奥から「ご苦労様です!」という元気なお母さんらしき声。

僕は天使と目線を合わせるようにしゃがみ、その小さな手に食べ物の袋を持たせ、「お待たせしました。ご注文ありがとうございました!」と奥のお母さんにも聞こえるように返事をし、そのマンションを後にしました。

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